熱血新任教師、野球部監督に ルーキーズ1巻
衝撃的な場面からスタート
高校野球選手権の都予選、ある高校の投手が暴投。
やられた本人は、何もなかったのように立ち上がった。
やられたのは二子玉川高校の選手で、近づいて謝っていた相手投手に向かって、バットを振り下ろす。
頭のおかしいいヤバい奴がいるんだなと感じ、この事件をきっかけに二子玉川高校の物語は動き出すんです。
急いでいる主人公
遅刻しそうで、焦りまくっている白ジャケット・白パンツの男。
その男こそ、主人公の川藤であった。
着任早々遅刻はできないので、走る走る走る。
そんな時こそ、見過ごせない事が起こっていたりするもの。
川藤は曲がったことが許せない性格だったので、見かけた高校生の喧嘩!?の仲裁に入った。
教師だと気づいた高校生たちは、その場から離れていきます。
着任早々血まみれに
遅刻はしたものの、着任の挨拶を終えた川藤は、学校から出ていこうとする野球部2年の小林を見かけます。
話合おうと校庭に座り込みますが、小林は相手にしなかった。
野球部の部室前を通った時、その小林が今の野球部連中と喧嘩をすることを知ります。
そしてその日の夜8時に小林が待つ河川敷に向かうんです。
小林が自暴自棄になっている事を察した川藤は、一発凄いパンチを見舞って、ダウンさせてしまいます。
血まみれになりながら、意識を取り戻した小林に夢を持つ大切さと野球部を復活させることを誓い、野球部顧問になることになるんです。
安仁屋の肩
安仁屋は、川藤の過去の事件の当事者ではないかと疑っていました。
川藤の本性を暴こうと、校舎を歩いている彼にボールを投げるんです。
行為自体はヤバいのですが、向かいの校舎から彼に向って投げたボールはトンデモなかった。
のちに川藤は、その肩の素晴らしさを認識します。
その日の朝礼で、安仁屋が珍しく現れ、川藤にボールの事について触れてこないことに苛立つ。
それに気付いた川藤は、ボールを投げられた事より、ボールに書かれていた言葉について訂正するのでした。
また血まみれに
川藤は改めて、安仁屋が投げたボールの現場に行って、凄さを実感していた。
ボールが飛んできたであろう軌道の先を見ていたら、煙が。
火事だと思った川藤は、消しに行くのですが、そこにいたのは喫煙していた野球部1年生だった。
安仁屋は堂々と煙草を吸っていたので、止めさせようと川藤が迫る。
安仁屋が拳を振りかざすのですが、川藤は避けられるのに敢えて殴られて血まみれに。
「教育って痛いんだなぁ」と川藤。
野球部始動
騒動の原因は、野球部部室の鍵を持っている御子柴が遅刻して、喫煙するためにそこに入れなかったからだったのです。
それに怒った新庄が、御子柴に川藤に暴力を振るうように命令するんです。
ですが、実際に川藤と対面した御子柴は、何もできず野球部部室の鍵を川藤に託すのでした。
次の日、登校してこない御子柴を心配した川藤は、御子柴を探しに行き、野球をしたいことを知る。
御子柴の想いを知った川藤は、野球部が一歩進んだことを実感しました。
教室に戻った川藤は、生徒全員が教室にいることに驚く。
いつもと雰囲気が違ったのを感じた川藤は、黒板を見ます。
そこには「暴力教師」と書いてありました。
その事実を認め、やり直して夢をかなえるために二子玉川高校に来たこと告げる。
新庄はそれでも、教師辞めろと迫り殴りかかりますが、川藤に諭され教室を出ていくのでした。
川藤の事を知りたい安仁屋
どうしても川藤の過去を知りたい安仁屋は、彼が以前赴任していた神田川高校に行くんです。
偶然にも、川藤との事件の当事者と対面するのですが、川藤の事を馬鹿にした安仁屋の発言で喧嘩になってしまうんです。
川藤は安仁屋を迎えに行くために、神田川高校に向かうのでした。
印象に残ったシーン3選
- 安仁屋が部室で、女子生徒とチョメチョメしようとした場面
- 川藤が自分の過去の罪を認める場面
- 新庄の拳を受け止め、手を開いて合わせた場面
シリアスなシーンからお茶目なシーンと緊張と緩和の連続で、グイグイ話が入ってきます。
熱血教師が、新しい高校でどんな奇跡を起こすんだろうと期待せずにはいられませんでした。
これからの野球部が楽しみで仕方ありません。